フェラーリ・アマルフィフェラーリ・アマルフィ 価格/3418万円 Photo:Ferrari

“アマルフィ”は、フェラーリの新たなFRスポーツ。成功作ローマの後継モデルで、そのプロポーションや基本メカニズムはローマを踏襲している。しかしボディパネルはすべて新設計。3.9L・V8ツインターボは、ローマ比20cvパワフルな640cvを発生し、足回りの制御も一新された。つまり伝統を継承しながら、積極的に未来を志向した“フレッシュな跳ね馬”である。今回は車名の由来となったアマルフィを彷彿させるポルトガル・ファロの海岸線を2人のエンスージアストがドライブ。流麗スーパークーペの魅力と個性を探った。

証言/九島辰也
快適にして超上質。気持ちがいいFRスポーツ

 アマルフィは、ローマの後継として誕生した。基本となるFRプラットフォームを共有し、エンジンもその進化版を搭載する。一般的なカーメーカーなら見た目からもビッグマイナーといったところだろう。ただフェラーリはそうはいわない。というのも、モデルごとにかける時間とコストが量産車メーカーとは異なるからだ。毎年積み上がるサーキットからのフィードバックを結集して市販車のアップデートに取り組んでいる。よって各モデルは固有のキャラクターとパフォーマンスを発揮する。

 ではアマルフィの個性とはなんなのか。今回ポルトガルのファロでステアリングを握って感じたことがある。それは快適な乗り心地と操作系の気持ちよさ。マネッティーノを“コンフォート”や“ウエット”にしたときのロードゴーイングカーとしての仕上がりはさすがだ。高いレベルで完成している。ここで疑問を持ったのは、これらはサーキットからのフィードバックとは関係がないこと。“ コルサ”ではそれが明確に現れるが、コンフォートやウエットのアップデートはサーキットとは別物だ。テストドライバーと開発陣が新たな領域に足を踏み入れないと進化しない部分である。