米民主党が7月30〜31日に開催した2020年の米大統領選の候補者を選ぶ第2回テレビ討論会で、最大の見せ場はおそらく、コリー・ブッカー上院議員(ニュージャージー州)とジョー・バイデン前副大統領による辛らつなやりとりだろう。司法制度に関する両氏の実績を巡り、ブッカー氏がバイデン氏をやり込めた、記憶に残る辛辣な物言いのことではない。ブッカー氏は「私のコミュニティーでは、フレーバーも知らないのに『クールエイド(粉末飲料)』に手を出すという言い回しがある」と慎重に予行練習を重ねた皮肉を言い放ったのだ。見事なほどに派手な一撃だったが、筆者はブッカー氏がどの「コミュニティー」を指しているのか自問した。スタンフォード大の卒業生か? ローズ奨学生の仲間か? それとも上院議員か?
民主党候補が競う「オバマ遺産」へのダメ出し
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