2018年の米中間選挙で、共和党のバーバラ・コムストック上院議員は全米ライフル協会(NRA)の候補者格付けで自らが最高評価を得ている点を強調し、身元審査の強化を支持する対立候補を攻撃した。だがコムストック氏は選挙で敗れた。そして5日、同氏を破った民主党のジェニファー・ウェクストン上院議員は、テキサス州エルパソとオハイオ州デイトンで週末に発生した銃乱射事件の犠牲者追悼集会で演説をした。両事件では合わせて少なくとも31人が死亡。集会はウェクストン氏の選挙区に近いバージニア州フェアファクスのNRA本部前で開かれた。都市郊外にあるこの選挙区で見られるこうしたシフトは、銃器法を巡る議論がいかに変化しているかを物語っている。銃規制支持派がNRA対抗策に何百万ドルも投じる一方で、NRAは内部闘争などでロビー活動の勢いをやや失っている。
全米ライフル協会の勢いに陰り、内輪もめも
銃規制支持派の支出拡大、だが法制面での大きな変化には不十分
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