バーニー・マドフの出資金詐欺に警告を発した会計専門家が新たにゼネラル・エレクトリック(GE)に照準を定めた。ハリー・マルコポロス氏は15日にウェブサイトに掲載した調査リポートで、GEが重大な問題を隠ぺいし、不正な財務資料を当局に提出したと主張した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は詳細な財務分析が盛り込まれた170ページ超のリポートを確認した。マルコポロス氏はリポートの公表に先立つインタビューで、GEの保険部門は準備金の拡充に185億ドル(約2兆円)の現金を必要としていると指摘。石油・ガス事業の会計手法にも疑問を呈した。総合すると、GEの会計問題は380億ドル、同社の時価総額の4割に当たると主張している。