精神鑑定は報道等でもよく見かける用語だが、法的には裁判所が訴訟当事者などの精神状態・責任能力を判断するため、精神科医などに命じる鑑定を指す。

 裁判所判事は鑑定人の鑑定意見に拘束されず自由に判断できるが、採用しない合理的な事情が認められなければ、その意見を十分に尊重して認定しなければいけないとされている。

 では、今後、青葉容疑者の刑事処分はどのように進むのか。順を追って解説したい。

 まずは容体の回復を待って逮捕。そして前述の精神鑑定のため、さらに鑑定留置となるだろう。

 鑑定留置もよく見かける用語だが、刑事訴訟法に基づく手続きで、精神鑑定のために期間を定めて容疑者や被告人を病院などに留置することだ。

 鑑定では成育歴や生活状況、計画性、違法性の認識などを調べ、刑事責任能力を判断する材料となる。検察官が請求して裁判所が認める場合と、裁判所の職権による場合がある。

 青葉容疑者はこれまで通常の社会生活を維持していたため、不起訴という可能性はさすがにないだろう。

 そして、起訴された場合、罪が殺人と殺人未遂、現住建造物等放火なので、一般市民による裁判員裁判になるのは確実だ。

 事件発生から18日で1ヵ月。

 当時、スタジオにいた70人は20~61歳で、男性14人と女性21人が死亡。34人が負傷し、現在も重篤な方を含め8人が入院中だ。

 犠牲者に衷心より哀悼の意を表し、入院中の方々の一刻も早い回復をお祈りしたい。