ドナルド・トランプ米大統領は一貫性に定評があるわけではない。それでも同氏が新たな減税に関する発言を1日で翻したのは極めて異例のことだ。同氏は20日、給与税の引き下げやキャピタルゲイン税をインフレ連動型にする案を検討していると語った。だが翌日にはすべて撤回したのだ。「今は減税を考えていない」とトランプ氏は記者団に語った。「われわれには必要ない。米経済は好調だ」。さらに同氏はインフレ連動型のキャピタルゲイン税は「ややエリート寄り」と受け取られかねず、恐らく高所得者が恩恵を受けるだろうと続けた。そのため、2017年の税制改革をいまだに非難するなど同氏と対立している多くのメディアとイデオロギー的に(そして奇妙に)同調することにした。
【社説】トランプ氏の「不透明税」は即廃止を
最も有効な景気刺激策は関税発動をやめること
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