インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は26日、ボルネオ(カリマンタン)島東部に新首都を建設すると発表した。現首都のジャカルタは人口約1000万人のアジア有数の大都市で、人口過密な上に洪水が多発している。歴代大統領も首都移転を検討していたが、中央政府機能の移転計画を具体的に進めるのはジョコ氏が初となる。同氏は「ジャカルタの負担は大きすぎる」と指摘。新首都の予定地であるボルネオ島東部は地理的に国土の中央に位置するほか、国内の他の地域に比べて地震など自然災害の影響を受けにくいと説明した。ジョコ氏はこの日、承認を求める文書を議会に提出。議会では与党が過半数を占める。同氏は移転費用を約330億ドル(約3兆5000億円)と試算。国費や民間からの投資でまかなう考え。
インドネシア、ボルネオ東部への首都移転計画を発表
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