イスラエルとイランは戦争状態にある。イスラエルが今週、シリア南部、イラク西部、レバノン東部を――ひょっとするとベイルートも――攻撃したことが、それを裏付けている。この戦争はまさに21世紀的な出来事だ。現在のところ、イスラエルとイランの人口のごく一部が関与しているにすぎない。イスラエル側は空軍、情報当局、そして恐らく特殊部隊の一部が活動している。イラン側は、イラン革命防衛隊、その対外工作を担うコッズ部隊、さらにイラク、シリア、レバノン各国にある政治・軍事的な代理組織が関わっている。この戦争は中東の地政学上の節目を表している。過去15年間、中東地域は内戦や反政府武装活動、抗議デモなど主に内乱に振り回されてきた。これらはおおむね収束し、イランからイスラエルへ向かう北部ルート沿いには荒廃した光景が残された。
【寄稿】イランとイスラエルは戦争状態
国家間紛争が中東で再発
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