職場で着用する「パワードレス」は幸いなことに、1988年公開の映画「ワーキング・ガール」以来、進化した。映画ではシガニー・ウィーバーが肩パッド入りの趣味の悪いブレザーをまとい、ウォール街を生き抜いていた。当時の女性はオフィスで男性と同じ土俵に上がろうと男性的な着こなしをまねたが、今はもっと柔軟性を楽しむようになった。そして最近では現実でもフィクションの世界でも、草分け的存在の女性たちがスーツよりも体にぴったりフィットする飾り気のないドレス(ワンピース)を好むようになっている。フェイスブックのシェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)はダボスでそうしたドレスを着ている。HBOテレビの人気ドラマ「ビッグ・リトル・ライズ」では、ローラ・ダーン演じるIT(情報技術)企業幹部のレナータ・クラインがそのようなドレスを着用して闊歩(かっぽ)している。また、ナンシー・ペロシ米下院議長やエリス・ステファニク米下院議員をはじめ民主・共和両党の政治家がそうしたドレスを議会のユニホームにしている。
スーツは時代遅れ、パワフルな働く女性はドレスを着る
「パワードレス」を仕事着にする女性増加の背景は?
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