ドナルド・トランプ米大統領は9日、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンとの交渉が決裂したと述べた。一方で紛争を終わらせるため米国が「いくつかの手」を打てば多数の命が犠牲になるが、自らはそのような事態は避けたいと考えているとも警告した。18年にわたり続く米軍のアフガン駐留については、米政府とタリバンが1年前から交渉。米国のアフガン和平担当特別代表を務めるザルメイ・ハリルザド氏は先週、大筋で合意に達したと述べていたが、トランプ氏の発言によりその先行きは不透明となった。米政府はタリバンに加えてアフガン政府幹部と米大統領山荘キャンプデービッドで三者会談を開く予定だったが、自動車爆弾を使ったタリバンの攻撃で米兵が死亡したことを受け、トランプ氏は7日に会談をキャンセルしていた。