フランスのブリュノ・ルメール経済・財務相は12日、パリで開催されたブロックチェーン技術に関する会議で、フェイスブックが計画している仮想通貨「リブラ(Libra)」に対し、欧州での開発を阻止すべきとの見解を示した。リブラに対しては、米国をはじめ世界各国から懸念の声が上がっている。ルメール氏は、リブラは世界中の弱い通貨に取って代わり、国家主権の独立を脅かし、「最終的には通貨の私有化」につながる可能性があると述べた。また、リブラは資金洗浄対策を台無しにし、技術的な不具合が生じた場合世界的な経済危機のリスクを高める恐れがあると指摘した。ルメール氏は、これらの理由で、「欧州でリブラの開発を許可することはできない」と述べた。