中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は19日、米アルファベット傘下グーグルの人気アプリを標準搭載しない初のスマートフォン「メイト30(Mate30)」を発表した。同社は米中貿易摩擦の影響に直面しており、中国国外での販売には苦労しそうだ。ファーウェイは5月、米商務省から安全保障上の懸念がある外国企業を列挙した「エンティティ・リスト」に指定され、米国の技術を購入することが禁止されている。そのため新型Mate30シリーズは、グーグルのモバイル端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」のオープンソース版が搭載される。オープンソースのOSには、ファーウェイの旧型スマホに標準搭載されていた「グーグルマップ」や「ユーチューブ」などの人気アプリや、グーグルのアプリを販売する「プレイストア」は含まれていない。