ドナルド・トランプ米大統領に対する弾劾調査の元になった疑惑の中心人物の一人が元ニューヨーク市長のルディ・ジュリアーニ氏(75)だ。トランプ氏の顧問弁護士として、ウクライナに圧力をかけ、同氏の政敵の調査をさせようとした疑いが持ち上がっている。26日公表された内部告発状には、米国の外交政策に積極的に身を投じようとするジュリアーニ氏の姿が描かれている。それによると、同氏は独自に行動することもあれば、政府当局者と連携した行動を取ることもあった。米政府への影響力を求めるウクライナ側は、ジュリアーニ氏をトランプ大統領に直結するパイプとみなしていた。また、同氏の行動が米政権の安全保障・外交政策チームと矛盾する場合、誰もそれを阻止できず、あえて止めようとしないこともあった。政府高官の一部は同氏の仕事の内容をほとんど知らなかった。