毛沢東は70年前、天安門広場を見下ろす演壇から中華人民共和国の建国を宣言した。香港で行われるものを含む今年の式典は、毛沢東の後継者である習近平氏に敬意を表することを目的としていた。しかし香港の人々は立ち上がった。中国政府の非民主的コントロールに抗議して多くの人が行進した。筆者はメディアの側にいる人間として、香港問題に関する報道の焦点が暴力行為に偏っていることを理解している。しかし、捨て身になったごく一部の行動によって、北京の現体制を支えている暴力や抑圧、基本的に平和的な香港人の気質が世界から見えなくなってはならない。われわれの目に映る香港政府の行動とは、冷酷な一連の逮捕、キャセイパシフィック航空やHSBCなど民間企業に対する影響力強化、高校教育に対する介入である。
【寄稿】中国にもある自由への望み
香港が中国の道徳上の欠陥を浮き彫りにしているように、市場は中国経済の欠陥を見抜いているようだ
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