米国とイスラエルがイランへの空爆を開始した翌日の3月1日、北朝鮮の指導者・金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は、自らの統治を「偉大な時代」とたたえる赤い横断幕が掲げられたセメント工場を視察した。黒革のトレンチコートに身を包んだ42歳の独裁者は、指先でたばこをもてあそびながら、整列した従業員らを見回した。金氏は「強力な労働者階級の高い士気」に励まされたと語った。数年前であれば、他国の核施設や軍事拠点をたたき、指導者の排除まで狙う米国の軍事作戦は、金氏を激しく動揺させたはずだ。しかし現在、金氏は、米国や他の大国の批判を無視して核兵器保有を積極的に拡大している。金氏が工場視察で見せた著しくリラックスした態度は、核兵器を保有している敵対勢力と非核保有国に対するドナルド・トランプ米大統領の対応の差を浮き彫りにしている。トランプ政権はイランに加え、核を持たない他の国々を標的にしている。米国がニコラス・マドゥロ政権を打倒したベネズエラや、米国が年内の体制転換を目指すキューバなどだ。
北朝鮮「核保有の決意」強固に 米イラン攻撃で
金正恩氏は核戦力を現体制存続の保証と見なす
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