ドナルド・トランプ米大統領は14日、トルコによるシリア侵攻で市民や地域の安定が脅かされているとして、同国政府当局者らに制裁を科すことを認める大統領令に間もなく署名すると発表した。トランプ氏はまた、トルコから輸入する鉄鋼製品への関税も50%に引き上げると言及。同関税は5月に同水準よりも引き下げられていた。トランプ氏は「トルコ軍の攻勢により、市民や地域の平和、安全保障、そして安定が脅かされている」とし、「トルコの行動が人道的危機を促進し、戦争犯罪が行われる可能性がある環境をもたらしていると、(レジェプ・タイップ)エルドアン大統領には明確に伝えてきた」と述べた。米国が北部シリアから撤退すればトルコがクルド人らを攻撃すると警告されていたにもかかわらず、トランプ氏は終わりの見えない戦争に関わり続けることはできないとして同地域から手を引くことを決断。共和党議員を含む連邦議員がこの決定を激しく批判する中で今回の制裁は発表された。