小池知事が“暑さ対策”として今年5月に打ち出した「頭に被る日傘」。自分で被っていれば、都民の反応も違っていたかもしれない 写真:朝日新聞社/時事

私が最後に知らされた――。東京都の小池百合子知事は、東京オリンピック・パラリンピックのマラソンと競歩の会場を札幌にする国際五輪委員会(IOC)の方針変更について怒りが収まらない様子だ。しかし、かつて小池知事はIOCのバッハ会長との親密ぶりを強調していた。独特の“暑さ対策”で果たして準備は十分だったのか。(ダイヤモンド編集部 岡田 悟)

暑さで選手の棄権が続出した
ドーハの世界陸上がIOC方針転換の引き金

 頭にかぶる日傘――。今年5月、東京都の小池百合子知事が東京オリンピック・パラリンピックの「暑さ対策」の一環として打ち出したものだ。その“斬新”なデザインに、インターネット上で盛り上がったのは記憶に新しい。

 他にも、懸案事項である暑さ対策について小池知事はこれまで、「街路樹を刈り込まないとか、カチ割り氷を首に巻くとか、アナログなことが実は最も効果がある」などと主張してきた。小池知事は本心から、これらの対策が猛暑の東京で効果を発揮すると信じていたのだろうか。

 五輪の目玉種目である男女のマラソンと競歩の開催地を東京から札幌に移すと、国際五輪委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が10月16日に唐突に明らかにした。これに対して小池知事は、「私は最後に知らされた」と怒りが収まらない様子だ。