ランチェスター戦略とは、弱者が強者に勝つためのルール

 ランチェスター戦略とは、一言でいうと弱者が強者に勝つための戦い方のルールです。

 ランチェスター戦略は、1.ランチェスター法則と2.ランチェスター戦略方程式の2つの考え方から、故田岡信夫氏が体系化した経営活動における販売戦略・競争戦略のことです。

 ランチェスター戦略のもとになったランチェスター法則とは、1868年ロンドン生まれのエンジニア、フレドリック・W・ランチェスターが、第1次世界大戦の時に導き出した戦い方の法則です。

「戦闘力は、兵力の質と量の積」で表されます。それが、第2次世界大戦の際に、ランチェスター戦略方程式として進化発展しました。つまり、ランチェスター戦略とは、戦争における戦い方の法則をビジネスに応用したものです。

 市場原理に基づいた競争に、企業がどう戦ってゆけばよいのかを示す、戦い方のルールです。

 ランチェスター法則は2つの法則から成り立っています。それは、

【ランチェスター第一法則は、弱者の戦略】であり
【ランチェスター第二法則は、強者の戦略】であるということです。