米航空機大手ボーイングのデニス・マレンバーグ最高経営責任者(CEO)は29日、最新鋭旅客機「737MAX」の墜落事故の犠牲者の遺族に対し謝罪の意を表明した。737MAXは2度の墜落事故を起こし、3月から運航停止が続いている。上院商務委員会の議会公聴会に出席したマレンバーグ氏は、機体の安全に対する懸念を示す2016年の社内のやりとりについて報告を受けたのは、最初の事故が発生した後だったと明らかにした。インドネシアのライオンエア機の事故は昨年10月に、エチオピア航空機の事故は今年3月に起きた。合計で346人の乗員乗客が死亡した。規制当局が運航再開許可を検討する前提となる、ソフトウエア修正や訓練見直しなどの計画をボーイングはまだ提出していない。