「風景写真は、『最初の一歩』がいちばん難しい。最初の一歩というのは着眼点」。風景写真の作品で問われるのは、いかにほかの人とは違うものを見つけられるか、それは「何を面白がれるか」といっても過言ではない――。『アサヒカメラ』2019年10月号では、62ページにわたって「紅葉と秋の風景の撮影術」を大特集しています。【レンズレビュー】写真家8名が徹底解説「風景撮るならこの1本!」に続き、「風景撮影とマナー問題」を抜粋して紹介します。
【写真】白馬村の現場。踏み荒らされた畑には足跡がくっきりついている
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カメラマンがひしめく人気の風景スポットで勃発するのが「撮影マナー問題」だ。本誌がアンケートを実施すると400人以上の「怒りの声」が集まった。かなり悪質な事例も少なくない。弁護士の全面協力を得て、マナー違反と法律違反の「境界線」を探った。
今年5月、あるツイートが世間の注目を集めた。
<このマナーの悪いカメラを持った人達はどうにかなりませんか(怒) 耕したばかりの畑を踏みつけ、進入禁止の高台に登り 集落の住人が生活のために大切にしている畑に勝手に入り込み そんな事しないと撮れないならカメラやめてくれ>