米企業の7-9月期(第3四半期)決算が懸念されていたほど悪くなく、投資家の間で安堵(あんど)感が広がっている。今夏から勢いを失っていたいた株式市場に新たな追い風が吹きそうだ。米企業の利益は3四半期連続で減少する見通しだが、30日午前までに決算を発表したS&P500種指数構成銘柄280社のうち、約75%が市場予想を上回った(ファクトセット調べ)。これは過去5年の平均である72%を若干上回る水準だ。利益は全体で前年同期に比べ約3.2%減と、2016年以来の大幅なマイナスとなる見通しだが、アナリストの多くは「底入れ」とみている。来年には利益の伸びが加速すると予想されており、リセッション(景気後退)懸念は和らいでいる。
米企業収益に「底入れ」の予感、景気懸念和らぐ
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