中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は、インドの第5世代通信規格(5G)網を構築することになるのだろうか。テクノロジーを巡って米中が冷戦を続ける中、最大の「獲物」として標的にされているのは、利用者数で世界第2位の無線通信市場であるインドかもしれない。米政府はインドがファーウェイを拒否し、同社の西側のライバルであるスウェーデンのエリクソンかフィンランドのノキアを選ぶことを望んでいる。中国政府は言うまでもなく、同国を代表するテクノロジー企業であるファーウェイを後押している。インド政府が最終的に下す決断は、中国がインターネットの未来を支配するかどうかを決定付ける一助になる。インドのモバイル市場は中国市場に次ぐ大きさだ。ワシントンのシンクタンク、ブルッキングス研究所で中国戦略を専門とするラッシュ・ドーシ氏は「5Gはデジタル経済の屋台骨になるだろう。そしてデジタル経済はますます世界経済の屋台骨になりつつある。これをいち早く理解することが重要だ」と話す。
【オピニオン】中国の5G支配阻止、インドの決断が鍵
ファーウェイを受け入れれば一段と大きな代償を払うことに
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