反政府デモで分断が進む香港では、どの店がどちらの主張を支持しているか色で分かる手段が消費者に提供されている。買い物客と食事客は、アプリやソーシャルメディアを活用して、地図上の色分けによって店を選ぶことができる。ユーザーらがその店を黄色(デモ支持)、または青(政府支持)とみなしていることが分かるのだ。黄色がデモ支持の色になったのは、2014年の民主化要求デモ(雨傘運動)で参加者らが黄色い傘を持っていたことに由来する。一方、政府支持者らが青をシンボルカラーとするのは、警察官の制服が青いからだ。一部のケースでは、中立的な店が緑色に表示される。しかし、抗議行動によって深い亀裂が入り、買い物や食事でさえ政治的立場の表明手段になる現在の香港では、中立であり続けることは容易ではない。
香港分断、デモ支持か否かで飲食店も色分け
現在の香港では、買い物や食事でさえ政治的立場の表明手段になっている
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