『種の起原』をどれだけ完読しているか?

 でも、つぶさにファクトを見ていくと、人間もやはり動物なので、ヘーゲルやマルクスよりはるかにダーウィンのほうが正しいと思います。
 ダーウィンの問題は、あまりにも丁寧に『種の起原(上)(下)』(岩波文庫)という名著を書きすぎてしまい、冗長すぎてみんなが読まないことですね(笑)。
 あまりにもバカ丁寧に事例の説明が続くので、途中で投げ出して読まない人が多い。
 みなさんの中で最後まで『種の起原』、読んだ人ちょっと手を上げてもらっていいですか?

(シーン)

 あまりいらっしゃらないですよね。
 これ、なぜかというと、ほとんどの人はたぶん上巻の3分の1ぐらいでやめたんだと思います。

――圧倒的なそういう事実を積み重ねていくのが一番大事というわけですね。