ジョー・バイデン前副大統領は他の誰よりもよく発言し、親愛の情を込めてバラク・オバマ前大統領の話をする。エリザベス・ウォーレン上院議員は「構造改革」を訴えるが、その計画は増税を意味するのかと質問されると軽く受け流す。バーニー・サンダース上院議員は乱暴な言葉使いで自分の主張を際立たせる。実業家のアンドリュー・ヤン氏はネクタイを着けない。米大統領選に向けて民主党の指名を争う候補者たちは20日夜、5回目のテレビ討論会に臨む。議論の様子はこれまで計15時間近く放映されたが、有権者の一部は同じシナリオを繰り返し見ているようだと話す。壇上に10人前後の候補者がずらりと並んでそれぞれの決めぜりふを述べるばかりで、本格的な議論に発展する余地がない。