【必読ポイント!】
◆時間術
◇ひとつの仕事にかける時間を切り詰める

 週刊誌の連載は恐ろしいことに、週に一度かならず〆切がやってくる。しかし著者の場合、〆切を恐いと思ったことはほとんどないという。

 ただ「〆切に間に合うように」とキツキツで仕事をしていると、いつまでたっても時間的な余裕を持てない。時間とはみずから積極的に生み出さないといけない。これはさまざまな仕事に共通している。

『こち亀』の連載を始めたとき、著者は連載以外の読み切りマンガも描きたかった。そこで時間をつくる方法を考えているうちに、『こち亀』の1話に7日間かけるのではなく、工夫し5日で仕上げられるようになった。単純計算すると1本につき週あたり2日間縮まるので、週刊連載マンガを10本描いたころには、20日間の余裕が生まれることになる。そうやって時間をつくり、落ち着いた気持ちで読み切りマンガを描くようにしたのだ。

◇スケジュールは自分で決める

 週刊連載をもっている漫画家で、著者のように作品をストックしている人は少数派である。直前の〆切に目がけて描く方が、ライブ感と迫力のある作品になるのもたしかだ。読み切りを描くために、連載を不真面目にやっていると思う人もいるかもしれない。

 しかし決してそうではないのだ。無駄な時間を省いて描けば、誰でもかなりの時間を生み出すことができる。小さな無駄時間を見つけてカットしていけば、「かけるべきところに十分な時間を充てる」ことは可能である。創作活動では「無駄な時間も大切」とされることもあるが、著者からすれば、無駄は無駄でしかない。

「時間を切り詰めるコツは、とにかくスケジュールを自分で決める」ことである。スケジュール管理を人に任せていると、「次はどうする?」「その次はなにをすれば?」と、いつも時間のことが気になってしまう。それよりもスケジュールを自分で管理して、すべてやるべきことを把握するほうが、精神衛生的にもよい。