エボラ出血熱の患者が治療を受けないと、その致死率は毎日のように大きく上昇することが、大規模な流行がみられるコンゴ民主共和国で行われた調査で明らかになった。米医学誌ニューイングランド医学ジャーナルに27日掲載された論文によると、エボラ出血熱の感染が拡大するコンゴ北東部で行われた調査では2つの試験薬が救命率において他の2つを上回る効果を示した。またエボラ出血熱の症状がある患者の致死率は、治療を開始するまで毎日11%上昇することも分かった。コンゴの首都キンシャサにある国立生物医学研究所の研究者で、この論文の共同筆頭著者であるサブエ・ムラング氏は、「エボラがいかに深刻なウイルスになり得るかを示している」と述べた。