フランスの製薬大手サノフィは糖尿病治療のインスリン販売で世界最大手だが、新たな糖尿病治療薬の研究打ち切りを決めた。インスリン製剤「ランタス」のメーカーである同社は9日、何年もの間ブロックバスター(年間売り上げ10億ドル以上の製品)を市場に投入できなかったことから、糖尿病治療薬の研究への投資を打ち切ると明らかにした。これは新最高経営責任者(CEO)のポール・ハドソン氏による広範な戦略見直しの一環。同氏は、がんなど、より患者が少なく専門的な分野に注力して成長を再び活性化したい考え。こうした動きは業界全体で広がっている。