規制当局がサイズ合わせで企業を分割してみることなどめったにあるはずはない。フェイスブックにその調整方法を試せば、なおのこと痛みを伴うだろう。米連邦取引委員会(FTC)は、フェイスブックが進める傘下のアプリ統合事業に対し、仮差し止め請求を検討している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は12日、FTCの動きはフェイスブックの「interoperability(相互運用)」ルールの実施を阻止する狙いがあると報じた。対話アプリの「メッセンジャー」や「ワッツアップ」、写真共有アプリ「インスタグラム」などを他のデジタル・プラットフォームといかに連携させるかを定めたルールだ。これら3種のサービスに主力アプリ「フェイスブック」を加えたデイリーアクティブユーザー(DAU)は約22億人に上る。