鹿児島県「西郷どん」、奈良県「令和」
これらが愛着度アップの要因に

 今回、鹿児島県と奈良県が順位を急上昇させたが、一体何が大きな要因になったのだろうか。

 まず、鹿児島県を見ていこう。鹿児島県は2017年16位、18年11位、19年2位と徐々に順位をアップさせてきた。愛着度は、地元に誇れる要素が多いと上がりやすいのだが、特に伸びたのが次の2つの項目だ。

 1つは「誇れる土産や地域産品があること」で、昨年4位から今年は1位になっている。もう1つが「誇れる歴史人物、著名人、職人などにゆかりがあること」で、昨年3位から1位に。種子島で栽培される安納芋に注目が集まったり、昨年大河ドラマ『西郷どん』が放映されたりしたことなどが、地元出身者の愛着度を高める大きな要素になったようだ。

 一方の奈良県はどうだろうか。奈良県の愛着度は、16年8位だったが、17年に31位にまで急落。18年の32位を底に、今年は7位に返り咲いた形だ。「とても愛着がある」と答えた人の割合は、17年27.2%から18年29.3%、そして今年は42.6%にまで上昇した。

 調査を行ったブランド総合研究所の田中章雄社長は、「新元号『令和』が奈良県の愛着度回復の大きな要因ではないか」と分析する。「令和」の典拠である『万葉集』は奈良時代末期の和歌集といわれている。万葉集ゆかりの景観や歌碑が奈良県には多く残っており、改めて地元に愛着を持った人が少なくないようだ。

 実際、「誇れる歴史人物、著名人、職人などにゆかりがあること」は、昨年6位から2位に躍進。そして、「誇れる街並みや歴史的建造物があること」では順位は昨年と同じ2位ながら、これらを誇れる点と答えた人の割合は54.8%から58.3%へとアップしている。

「メディアで取り上げられる」という項目でも、昨年35位(3.1%)から10位(14.5%)に躍進していることから、令和への改元によって地元愛が復活したようだ。