「昆布のグルタミン酸、かつお節のイノシン酸といったうまみ成分が、脳を満足させ、ハッピーにさせてくれます。逆に、食べ過ぎてしまうのは、脳がアンハッピーな証拠。ストレス解消のために糖や脂肪を摂取するのではなくて、イライラしたときにはだしを飲んでください。最初はマズイと感じるかもしれませんが、慣れれば塩を入れなくてもおいしく感じられるようになり、食べなくても平常心を保てますよ」

人間、ドカ食いする日もあるさ
断食はできるときにやればいい

 断食は「毎週何曜日にやる」と厳密に決める必要はなく、生活状況や体の調子に合わせて行えば十分、と工藤医師は言う。

「『今日はあまりおなかがすかないなぁ』という日にやればいいです。ジムで運動した日なんかは、血糖値が上がってアドレナリンが出ておなかがすかなくなるから、そういうときは絶好のチャンス。2週間に1回でもいいし、1週間に2回でもいいです。まるまる夕飯を抜かなくても、炭水化物のみ抜いておかずを少し食べるといった具合に、加減するのもアリですよ」

 工藤医師は、ダイエット外来の患者がドカ食いした場合も、とがめることはないそうだ。ただ、患者が自己嫌悪に陥らないようにケアは欠かさないという。

「ドカ食いしたときに『食べ過ぎた。最悪』と思い詰めると、ストレスで過食の連鎖が起きてしまいます。そういうときは、『食べ過ぎたけど、おいしかったしリフレッシュになった。明日からまたがんばろう』と前向きなマインドに切り替えることが大事です。ダイエットの大敵はストレスなので、無理のない範囲で『週に1回、夜だけ』から始めてみてはいかがでしょうか」

 思いのほかゆるゆるな断食法だが、間食・過食・夜更かしといった惰性の行動を見直すきっかけになりそうだ。自分の体の真の要求に耳を傾けることが、痩せ体質へ近づくための第一歩かもしれない。

※持病をお持ちの方は医師にご相談ください。