性的暴行などの罪で起訴されたハリウッドの元大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン被告(67)の公判がニューヨーク市マンハッタンの裁判所で始まった。陪審員候補の9割以上が既に事件を耳にしているという指摘は今や誰もが知るところで、判事や検事、被告側の弁護士を待ち受ける困難を物語っている。  公判を巡る報道合戦に加え、「#MeToo」運動が広がるきっかけになった事件の初公判という象徴的な側面もあり、先入観のない陪審員をそろえるのがいかに難しいかが浮き彫りになっている。