【デモイン(米アイオワ州)】今年の米大統領選に向けた民主党の候補者選びの初戦となるアイオワ州党員集会で集計作業に大きな混乱が発生したことで、ここを皮切りに指名獲得争いが始まる数十年来の伝統に終止符が打たれる恐れが出てきた。人口が少なく、白人が大多数を占める同州は、かねて役割が重すぎると批判されていた。  「(次の大統領選が行われる)2024年はアイオワ州の集会が最初ではなくなるだろう」とジョー・トリッピ氏は話す。同氏は民主党のストラテジストとして1984年の大統領選ではウォルター・モンデール候補、2004年にはハワード・ディーン候補の選挙戦に加わった。