【ワシントン】ドナルド・トランプ米大統領に対する弾劾裁判で、共和党が過半数を占める上院は5日、「権力乱用」と「議会妨害」の2つの弾劾条項について無罪評決を下した。4カ月にわたった弾劾裁判が幕を閉じた。  弾劾裁判の発端となったのは昨年7月25日に実施されたトランプ氏とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領による電話会談で、ウクライナへの支援金支払いを保留していたトランプ氏が先方に調査を公表するよう依頼していた。トランプ氏は電話会談の内容が「パーフェクト」だったと述べ、ウクライナを巡り不正な行為は何もしていないとした。超党派議員からの批判を受け、支援金はその後支払われている。