ドナルド・トランプ米大統領は6日、イエメンを拠点とするテロ組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の最高指導者カシム・リミ容疑者が、米国の作戦により殺害されたと明らかにした。リミ容疑者は国際テロ組織アルカイダの最高指導者、アイマン・ザワヒリ容疑者の副官だった。トランプ氏は対テロ作戦の詳細は明らかにしなかった。米対テロ当局者は、アルカイダ関連組織の中でもAQAPは有数の勢力だとしている。リミ容疑者の殺害についてトランプ氏は「彼の死はAQAPや世界的なアルカイダの活動をさらに弱体化させるもので、これらの組織がわが国の安全保障にもたらす脅威の排除に一歩近づいた」と述べた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)を含む複数の報道機関は先週、米国がリミ容疑者を殺害するためドローン攻撃を実施したと伝えていた。事情に詳しい関係者によれば、攻撃は米軍によるものではなく、米中央情報局(CIA)が実行したとみられる。CIAはコメントを控えた。