民泊仲介サイト最大手の米エアビーアンドビー(Airbnb)は2019年1-9月期に経費が大幅に増加し、赤字に転落していたことが、同社に近い関係者の話で明らかになった。新規株式公開(IPO)への期待が高まる中、評価額や上場時期を巡り疑問の声が上がっている。関係者の1人によると、19年1-9月期の純損益は3億2200万ドル(約350億円)の赤字となった。前年同期は2億ドルの黒字だった。投資家の間では、赤字転落でエアビーのIPO価格に影響が及ぶ可能性が指摘されている。同社の収益性はIPOで強みとなるはずだった。米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズや同業リフトのIPOが不調に終わり、投資家は黒字化への道が不透明な赤字企業に対して警戒感を強めている。