11日に行われた米大統領選ニューハンプシャー州予備選について、民主主義にとって朗報だったのは同州が票の集計の仕方を分かっていたことだ。バーニー・サンダース氏にとっては、とりわけそうだ。先週開かれたアイオワ州党員集会ではテレビで勝利演説をすることができなかったが、今回は僅差で勝ちを手にした。だが、これが民主党にとって朗報だったかどうかは別の話だ。ニューハンプシャー州に隣接するバーモント州選出の上院議員で社会主義者のサンダース氏は、2016年に続いて同予備選で勝利を収めた。ただ、前回より激戦だったため、得票率ははるかに少なかった(26%)。こうした結果は、過去に心臓発作に見舞われ、78歳という高齢であるもかかわらず、主要な支持層であるミレニアル世代と左派の有権者がサンダース氏にいかに忠実かを物語っている。どの世論調査やどの州でも、同氏は常に20%を超える相対多数の支持を保っている。