安い価格で提供するために
フィスカーが取った考え方
フィスカー社(現在は買収されて社名をカルマに変更)を立ち上げた、ヘンリック・フィスカー氏が新車とともに表舞台に戻ってきた。1月に米国ラスベガスで開催されたCESで、新型EV、オーシャンをデビューさせたのだ。
オーシャンは5人乗りミッドサイズSUV(全長4640mm、300hp)。驚きはその価格で、基本が3万7499ドル、米連邦政府によるEV補助金を合わせると2万9999ドルになる。頭金として2999ドルを支払うリースも可能で、この場合の月々の支払額は379ドル。リースは期間の制約がない。
充電に関してフィスカーは、エレクトリファイ・アメリカというロサンゼルスを中心とした充電ネットワークとの提携を発表。30分で200マイル(約320km)走行できる充電網が、少なくともカリフォルニア州内で利用できる。
安い価格で提供するために、フィスカーが取ったのは世界初の完全にデジタル化した自動車メーカーという考え方だ。スマホに対応したFisker Flexeeというアプリを開発し、ここでクルマの情報やギャラリー、ゲーム的な要素まで用意。顧客はアプリで自分の求める色やオプションなどを設定し、クルマが買える。