中東では、イスラム教の聖地巡礼や祝祭が新型コロナウイルス拡散の新たなリスクとして浮上してきた。イランは感染拡大の封じ込めに取り組み、サウジアラビアは国内の聖地2カ所へのアクセスを制限し始めた。  中東地域で最も大きな打撃を受けているのはイランだ。政府はイスラム教の祝祭を中止し、大規模な集会を抑制しようとしている。しかし聖職者や信者は、何百万人もの熱心な信者にとって神聖な宗教的な伝統をとりやめることに消極的だ。  イランの保健衛生当局は27日、新型コロナウイルスの感染者が240人以上、感染による死者が少なくとも26人に達したことを明らかにした。