米労働省が6日発表した2月の雇用統計によると、非農業部門就業者数(季節調整済み)は前月比27万3000人増で、失業率は3.5%に低下した。米国で新型コロナウイルス感染が拡大する前の時点では、労働市場が堅調さを保っていたことが示された。賃金は前年同月比で3.0%増加した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がまとめたエコノミスト予想は就業者数が17万5000人増、失業率が3.5%、賃金上昇率は前年比3.0%だった。大半の企業が調査に回答したのは、中国以外の地域で新型ウイルス感染が広がる前だった。ウイルス感染の拡大が経済成長を下押しする懸念が強まっている。各国中央銀行は対応策を打ち出し、米連邦準備制度理事会(FRB)は3日、主要政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き下げた。
米雇用統計、2月の就業者数は27.3万人増 予想大幅に上回る
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