新型コロナウイルスの感染抑制に向けた措置が厳しくなる中、米大統領候補を選ぶ民主党の予備選・党員集会が最後まで実施できるのか、懸念が高まっている。秋までに感染拡大が収束していなければ、11月の本選の実施も危ぶまれる。米国の選挙制度は、州法と連邦法が複雑に絡みあっている。大統領候補の選定プロセスを巡っては、民間組織である政党が自ら内部規定を設定できるため、さらに複雑さが増す。選挙法の専門家によると、州当局者と党指導部はその管轄によって、残る予備選の日程や実施方法を変更する一定の裁量を有している。これまでオハイオを含む5州がすでに変更しており、今後も増える可能性がある。オハイオ州では予備選延期の是非を巡り、知事と州裁判所が対立した。
米大統領選の延期は可能? 権限握るのは議会
新型コロナ感染拡大で懸念
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