新型コロナウイルスの感染拡大を受け、トランプ米政権は、難民申請者を対象にした「メキシコ待機」プログラムの一環で行われる裁判手続きを全て中断している。「移民保護手続き」プログラムはトランプ政権の要政策で、政府による難民申請者のメキシコ送還を可能にしている。難民申請者は裁判所で審理が行われるまでメキシコ側で待機しなければならない。審理日が来るたびに、難民申請者は国境検問所に並ぶ必要がある。申請者は国内の移民裁判所までバスで輸送されるか、テント内に設けられた裁判所あるいはビデオ会議システムで審理に臨む。移民裁判を担当する判事や弁護士の中からも新型コロナウイルス感染者が確認されていたが、政権は1週間以上にわたり移民裁判手続きの一時停止を拒んできた。移民裁判を担当する判事や検事が加盟する複数の労働組合は先週、弁護人らとともに、政府に対し移民裁判に関する全ての審理を中断するよう求めた。
米政権、難民申請者の裁判審理を中断 新型コロナ対策で
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