手こずるZoomの「背景」
なるべく部屋を映したくない

 続いては、在宅勤務の「環境」に対する気づきだ。冒頭で述べた通り、今は仕事のデータやファイルはクラウドシステムに預ければ、ネットを介してどこからでもアクセスできるし、同僚とのやりとりはスラックなどのチャットツールでまかなえる。会議や商談は、Zoomなどのテレビ会議ツールを使う人が増えている。在宅だから「この作業ができない」というケースは減っているはずだ。

 とはいえ、やはり在宅ならではの環境面での悩みが出ている。以下に紹介しよう。

「妻と2人暮らしで、そろそろ子どもをつくることを考えて引っ越そうと思っていたので、まだ今の家は狭い。生活は問題ないが、妻とともに在宅勤務になるとつらい。仕事に適したテーブルがひとつしかなくて、それは先に在宅勤務になった妻に占拠されてしまった。自分はソファに座ってノートパソコンで仕事をしているが、どうしても気が乗らない」(30代前半/IT)

「家で犬を飼っているのだが、1日中夫婦2人がいるので大喜び。家で仕事をしていると構ってほしそうにしてくる。最初は『ダメだよ』なんて言うのだが、やはり断りきれず、遊ぶことに。1度遊ぶとまた求めて来たり、膝の上で寝ようとしたりする。最初だけとは思うけど、少し悩ましい」(40代前半/マーケティング)

「テレビ会議はすごくいいのだが、背景に映り込む自分の部屋の様子が気になる。うまいポイントを探すのにだいぶ苦労した。Zoomなどは背景をバーチャルのものに変えられるのだけど、上司や他社との打ち合わせでそれはできない」(30代後半/広告)

 意外と、テレビ会議の背景問題を挙げる人は多かった。

「なるべく無機質な背景にしたい」という人がほとんどで、壁際にパソコンを置いてカメラで写すケースがよく聞かれる。ただし家の間取りや、パソコンを置くテーブルの場所の問題で、どうしても生活感あふれる背景になることもある。部屋が俯瞰で見えてしまったり、ベッドなどが映り込んだり。こういったカメラ位置を回避しようと四苦八苦している人は少なくないかもしれない。