――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***   米国では新型コロナウイルスの感染がピークに近づき、景気が力強く回復するとの期待感から、株式市場は強気相場を取り戻している。一方、中国では危機が峠を越えたが、景気が力強く回復する気配は感じられない。  中国国家統計局が17日発表した1-3月期(第1四半期)の国内総生産(GDP)は前年同期比6.8%減と、統計公表が始まって以来の大幅なマイナスとなった。とりわけ懸念されるのは、大量の失業とウイルス感染の第2波を巡る根強い不安から、消費とサービスの回復がままならないことだ。