米国の失業者の約半数は、コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による経済活動停止で職を失う前に得ていた賃金よりも多くの失業給付を受け取ることになる。連邦議会が可決しドナルド・トランプ大統領が3月に署名した「コロナウイルス支援・救済・経済安全保障法」(CARES法)には、失業者が1週間当たり600ドルの追加給付を受けられる内容が含まれている。今後数週間にこの支援が加わると、失業者に対する給付額は前年後半の平均約378ドル(労働省)から978ドルに押し上げられるはずだ。大半のケースでは週に978ドルという給付額は危機前に多くの労働者が受け取っていた賃金より高い。労働省の統計によると、1-3月期(第1四半期)には、フルタイム労働者の半数が稼いでいた金額は1週間当たり957ドル以下だった。
米失業給付、賃金より多いケースが半数
通常賃金の2倍の失業給付を受け取るケースも
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