普段と違って人影がまばらなフェラーリの本社兼工場では従業員が一定の間隔を空けながら一列に並んでいた。新型コロナウイルスの抗体(血清)検査で採血の順番を待つためだ。採血から8時間後には結果が通知される。抗体検査は過去に新型ウイルスに感染して、抗体ができた人を特定するための検査だ。欧米の多くの国では感染者数が横ばいか減少傾向にあり、メーカーは新たな感染を回避しつつ生産を再開したり増産したりする方法を模索している。新型ウイルスの被害が最も大きい国の一つ、イタリアでは、ソーシャルディスタンス(対人距離)の確保や仕事場・共用エリアの定期的な消毒などの指針に従うことを条件に、企業に今月4日からの工場の稼働再開を認めた。
フェラーリ再始動、従業員に新型コロナ抗体検査
検査に限界も伊大手企業としていち早く導入
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