3月初旬、世界のクルーズ船運航会社にとっては、自社の豪華客船が新型コロナウイルスの培養器になっていると考える証拠が十分そろっていた。だが各社はクルーズ船を乗客で満員にして船上の人々を危険にさらし続け、新型コロナウイルスが米国や世界中に広がる一因を作った。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の調査で明らかになった。調査によると、米国に停泊したクルーズ船で新型コロナの感染症「Covid-19」による乗客の死亡が初めて確認された3月4日以降、100隻以上のクルーズ船が航海に出ていた。米疾病対策センター(CDC)はこれまでに、国際航行に出て米国の港湾少なくとも1カ所に入港したクルーズ船のうち17隻で、下船後2週間以内に新型コロナ検査で陽性となった人がいたことを突き止めている。
世界の感染クルーズ船、コロナ知りつつ出航
米国に停泊した船の乗客の感染死が確認された日以降、100隻以上が出航していた
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