新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)に関する医学上のミステリーが1つ増えた。新型コロナ患者の場合、病院に運ばれた時点で血中酸素濃度が極めて低いため、意識不明か臓器不全寸前の状態になってもおかしくない人が多い。しかし彼らは覚醒しており、会話ができ、呼吸困難の状態にはない。コロナウイルスの何がこうした状態を生み出すのか、明確に説明できる者は誰もいない。しかし、こうした患者の存在を受けて、多くの医師は治療方法を迅速に修正している。一部の医師は、患者の症状が突然悪化して死亡することのないよう急いで人工呼吸用の機械を使うといった対応をやめている。人工呼吸器のような侵襲的治療なしでも、問題なく回復する患者が多くいると考えるようになったからだ。
コロナ患者治療、人工呼吸器の使用控える動き
血中酸素濃度が極めて低いのに笑顔で会話できる患者も
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