写真:読書する女性
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新型コロナウイルス禍で“お家時間”が見直されている。買ったままになっている「積ん読」に挑戦したいと思っている人もいることだろう。時間がある今だからこそ、あらためて「読書」がもたらすメリットについて専門家に聞いてみた。(清談社 藤野ゆり)

「読書」で人生が好転する理由

 小説でも電子書籍でもマンガでも、読書は人生を豊かにしてくれる楽しみの一つ。読書といえば知的な印象もあり、好感度も高い趣味といえる。人からの印象がいいのはもちろん、読書がわれわれにもたらすメリットは少なくない。

「読書は知識やノウハウを学べるのはもちろん、自分とは違う価値観や人生経験に触れることができ、思考の幅が広がります。家庭内不和や各種ハラスメント、ネットの炎上、社内のすれ違い、取引先との齟齬(そご)。こうしたもめ事の陰には相手の立場や事情を想像せず、『○○するのが当たり前』と自分の常識を押し付ける人が存在します。本の世界でさまざまなキャラクターや考え方と出合うと、想像の前提となる土壌が豊かになり、トラブルを防ぐことができるのです」

 そう話すのは『明日の自分が確実に変わる 10分読書』(集英社)の著者で国語講師の吉田裕子さんだ。想像力の欠如はトラブルの種につながる。読書には日々のコミュニケーションを円滑にする作用があるのだ。