親が子にしてやれること「ベスト100」
──著者からのメッセージ

 私はこれまで、一男一女の子育てのかたわら、「プレジデントFamily」や「ReseMom」「ダイヤモンド・オンライン」など数々のメディアで、教育に関する記事を書いたり、企画や構成に携わったりしてきました。

 さまざまな分野で卓越したお子さんたちとそのご家族、学校・塾・習い事の先生や生徒さんたち、あるいは研究の最前線に立つ大学の先生方などにも取材をし、話を聞いたり実際に現場を見せていただいたりしながら、最新の情報をお伝えしてきました。

「3つのOK」で気軽に読めるベストの具体策

『子育てベスト100』では「コミュニケーション力」や「自己肯定感」「創造力」といった非認知能力を伸ばす方法から、「家庭学習」「遊び」「習い事」「読書」「食事」「運動」「睡眠」まで、子どもにまつわるあらゆることについて、ベストの「100の方法」(詳細は目次をご参照ください)を厳選しています。

 ぜひ以下の「3つのOK」にしたがって、肩ひじをはらず、気楽に読んでみてください。

①どこから読んでもOK

 前から順に読み進める必要はありません。6つのカテゴリの中で気になるところだけ、あるいは目次を見ながら興味のある項目だけかいつまんで読んでも、どんな読み方でもOKです。

②全部できなくてOK

 全部を実践する必要はありません。「反抗期で手を焼いているけど、接し方を変えてみようかな」とか、「不安そうにしているから、こんなふうに声をかけてみようかな」とか、目の前のお子さんに合わせてひとつ実践するだけでも、子どもはコロッと変わることがあります。

③すぐに効果が見えなくてOK

 子育てに万能の魔法はありません。本書の方法も、お子さんのタイプやそのときどきの状況によって、うまくフィットしないこともあります。それでもあせらず、じわりじわりと続けてみたり、あるいは他のページも参考にして、別のアプローチを試してみたりしてください。

 変化が感じられないときはむしろ、「おぉ、そうきたか! 一筋縄ではいかないところに大物感があるぞ」くらいの気持ちで。

 この本を通じて、子育てがもっと楽しく面白く、ハッピーな時間になりますように。


■新刊のご案内

ハーバード大、スタンフォード大、シカゴ大……一流研究者の200以上の資料×膨大な取材から厳選した「最も子どものためになること」とは? これからの時代に最も必要な力が伸びる「一番いいメソッド」全収録

■目次

SECTION 1「コミュニケーション力」をつけるには?
――早くから「言葉のシャワー」を浴びせてあげる

SECTION 2「思考力」をつけるには?
――「考えるチャンス」を最大限に増やす

SECTION 3「自己肯定感」をつけるには?
――変化に強い「折れない心」をつくる

SECTION 4「創造力」をつけるには?
――柔軟な脳にたくさんの「刺激」を与える

SECTION 5「学力」をつけるには?
――効果的なフィードバックで「やる気」を引き出す

SECTION 6「体力」をつけるには?
――「栄養と運動」で脳と体を強くする